夏のぬけがら

 homelisteningを7月号に更新しました。今回のテーマは「夏のぬけがら」。

 今から22年前、僕が真島昌利さんの「アンダルシアに憧れて」を初めて
聴いたとき、その声は何のてらいもなく音楽に向かい合っているアーティストの
真に迫った姿勢を体現していると直感しました。友人がその曲が入った「夏の
ぬけがら」というアルバムを聴かせてくれたのはそれから間もなくのことでした。
僕らは毎日のようにそのカセットを聴きました。僕たちは給料が出れば競うように
CDを買い、お互いに聴かせ合ったのでした。ニック・ロウライ・クーダーが特に
お気に入りでした。二ール・ヤングもそれと同時期によく聴いていました。彼の
アンプラグドのライブで、2曲目のエヴァリー・ブラザーズの曲のバックの演奏を
サンプリングしたような曲をやっていましたね。

 ラッツ&スターがシャネルズという名前で初めて登場したときはすごく衝撃的
でした。顔に靴墨を塗って黒人になりきる・・・そこまで黒人音楽に対する愛情を
率直に表現していた彼らの楽曲には“青春”を感じます。今回ジャケット写真付きで
紹介したこのベスト盤を聴くと、素直な彼らの音楽性に感動を覚えます。

 7曲目はバービー・ボーイズの曲ですが、このレゲエ・カバーはすごく
好きです。ドナルド・フェイゲンをもじったジャケットも最高ですね。これに
似たパターンでスタイル・カウンシルの「Our Favorite Shop」をパロった
Paris Matchの「Our Favorite Pop」のジャケ写もお気に入りです(アマ
ゾン等でチェックしてみてください)。

 後半はやっぱりレゲエになってしまいましたね。秋までにはレゲエで1本番組を
作りたいですね。藤原ヒロシさんのジャクソン5のリミックスも良かったですしね。


 ではではお楽しみください。



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