カルメン

今月のテーマは「カルメン」。

 昭和歌謡と、音響音楽を混ぜて選曲することを思い立ったとき、
その橋渡しとして選んだのがカルメンの“ハバネラ”でした。

 石原裕次郎氏の映画「俺は待ってるぜ」の中で、元クラッシク歌手
のヒロインがラジオから流れてきた昔の自分の歌を聴いて取り乱すと
いうシーンがあって、その歌が“ハバネラ”だったのです。自分の
ことを「歌を忘れたカナリヤ」というヒロインの台詞と共に、とても
印象深く記憶に残っています。その映画の中で石原裕次郎氏がステンカラー
コートの衿を立ててくわえ煙草をしているシーンは、永遠に僕のファッション
ヒーローとして氏の存在を決定付けたといえます。その後にステンカラー
コートの衿を立てた姿でカッコ良かったのはポール・ウェラーくらい
ですね。

 美空ひばりさんの1曲目は先日選曲した「用心棒」に似たリズム感が
とても気持ちよく、何度も聴き返してしまいます。このあたりと石川
さゆりさんとか並べて掛けてみたいです。

 蘇州夜曲はいろいろ良いバージョンが有るようですね。今回選んだ霧島昇
さんのバージョンも本当に素晴らしい。他にも集めてみたい名曲です。

 salyu × salyuは偶然TOWER RECORDで試聴したのですが、頭の部分を聴いた
だけですぐに好きになりました。このジャケットも“そそる”感じですね。
変な意味じゃなくてね(笑)。コーネリアスとのコラボなんですね、納得です。


 小林旭さんも昔から“渡り鳥”映画の主題歌は大好きだったのですが
この「北帰行」もとても良い曲です。他にも加藤登紀子さんも歌っておられる
ようですが、小林氏の声の方がこの曲には合っているように思います。
こんな“旅立ち”とか“望郷”を感じさせる曲を好きになるとは・・・歳を
取った証拠ですね(苦笑)。

 是非選曲をお楽しみください。


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